サッカーを極めるには近道がある
日本のサッカー少年には、大きな夢を持って欲しい。想えば1993年に、たった10クラブで始動した「Jリーグ」。あれから20年以上の年月を経て、今やワールドカップにも参戦するような実力を付けた日本のサッカーですから。
今のサッカー少年には、世界を目指す夢を持って練習をしてほしいのです。そして、サッカー少年を育てる監督さんたちには、将来の世界レベルを意識した練習の内容の組み立てを期待するのです。今のスポーツの練習法は、昔のように根性や努力だけでは、頂点を目指せないのは事実ですから。
もちろん、世界に通用するサッカーを極めるには、自分だけで考え込んでいたり、あまり教えるのが優秀ではない監督に付いていても、ハッキリ言って効率の良い上達は見込めません。絶対にサッカーを極めた人間、プロのサッカー選手に学ぶことが、一番のサッカーを極めるには近道だと思います。
サッカー少年には未来があります。彼らがどんな能力を秘めているかなんて、大人には正直分かりません。もし、プロのサッカー選手の一挙一動を見ることが出来たとしら、その中に少年達は、大人を考えもしないキッカケを見出す可能性があります。一つキッカケを見つけ、身体のスイッチが入ってしまったサッカー少年の未来には、もしかしたら限りない可能性が待っているかもしれません。
あの「城 彰二」は言います。プロのサッカー選手の技術と思考を盗み、しっかりと今の自分の現状を把握し、大きな夢を持てと。そして、あとはその夢を実現させる為に、現在の立ち位置から逆算して、今日は何をすればいいのか? 明日はどんな練習をすればいいの? をしっかりと考えて計画的に練習せよ、と。
城 彰二さんが教える練習メニュー
プロのサッカー選手は、各人の磨き上げた秘密のノウハウがあるのです。このノウハウは、現役時代には他の選手に教えることは皆しません。自分で培ってきたサッカーの技術を他人に話す事で、自分自身のサッカー生命が終わってしまうことすらある、とっても厳しいプロの世界にいるからです。
しかし、現役を引退した今の城 彰二さんにとって、一番チカラを入れたいことは、サッカーの頂点を志す、今のサッカー少年を育てる事です。そんな城 彰二さんが、プロの企業秘密をあえて教えてくれています。彼自身が、18年間のサッカー人生の中で培ってきた、真のテクニック、考え方、効率の良い練習方法を、現役を引退した今だからこそ公開してくれています。
プロのサッカー選手だから語れる練習の秘密
出来るだけ広い視野を確保しつつ、状況を的確に判断したボールコントロール。もちろん、瞬間の状況を判断するのは、まぎれもない自分自身です。自分がボールを持った瞬間の、強い判断力を身に付ける為には、まずボールが来る前にどういった状況なのか、周りを自ら状況分析することがとても重要です。
日本のサッカー選手が世界と比べて、一番劣っている能力があります。日頃の練習に於いて確実に意識しなければならない接近プレーがあるのです。トラップ一つ例にとっても、このプレイができる選手は、残念ながら、今の日本にはほとんどいないのです。このプレイをいつも意識して練習するだけで、数段のレベルアップができてしまうことは事実です。
ディフェンダーとの駆け引きがどうしても苦手で、いつも出遅れてしまう選手がいます。でも、出遅れてしまう原因は、実は、決して君にサッカーの才能が無いからではないのです。魔法と思われるようなタイミングで、対峙している選手の視野から、一瞬にして消える方法があります。ディフェンダーのほぼ全員がしてしまう、予想外のタイミングで動き出すことで、相手のディフェンダーは、マークしていたはずの選手を一瞬にして見失ってしまうテクニックがあります。
相手のディフェンダーにしっかりマークされてしまい、どうしても振り切れなかった状況で、君はどうしたらいいでしょうか。相手の進路を塞ぎつつ、相手を翻弄させてしまう方法があります。この方法を練習で身に付けていれば、どんなにマークされても、君のボールを奪われる確率は低くなるような方法です。
決して足が速くなかった城 彰二さんが、フォワードとして活躍出来たのには、それなりの訳があります。一般的には、足が速くないフォワードは致命的だと思われています。城 彰二さんは、頭で考えて、相手との絶妙な駆け引きを練習し、これを実践することにより、ワールドカップ・日本代表にまでに登りつめることが出来たのです。